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2008年 04月 29日

移植のドナー

息子が小学校6年の10月1日、12歳の誕生日に腎臓移植の手術を行うことになりました。

                        写真は10歳の運動会、親友の白石君と
移植のドナー_d0117481_2064238.jpg

臓器をあげる人をドナー、もらう人をレシピエントと言います。
マッチテストで、母親との相性はまあまあと出ました。
そのため私の腎臓の検査がありました。どちらの腎臓をどのように摘出するかを決めるためです。どちらかといえば丈夫な方をドナーに残すのだそうです。

腎臓の検査は、造影剤を身体に注入して、CTでその流れを写すのですね。
検査が終わって、身体に入った造影剤をすばやく体外に出すために、大量の水分(3ℓ以上)を摂らなければなりませんでした。
実は検査そのものより、このことの方が大変でした。
太ももの付け根の動脈から造影剤を入れたため、検査後絶対安静だったのです。
結局導尿してもらって大量の水分を身体から出すことが出来ました。

移植手術は東京女子医大でやっていただきました。
息子の担当医は服部先生、私は泌尿器科の中島先生でした。中島先生は中島みゆきさんのおにいさん。そういえば似ていました。

手術は問題なく終わりました。
ICUに運ばれた私は、意識朦朧の中で、呼吸の訓練をされました。
腰がいたくて10分おきに看護婦さんを呼んで体の位置を変えてもらいました。
腰が痛いと思ったのは傷の痛みだったのです。
献身的な彼女の働きは、この人たちはすべて、私の身体のためになることをやってくれているんだと、おぼろげな意識の中で感謝の気持でいっぱいでした。

移植のドナー_d0117481_2004734.jpg




手術の数日後、私の残された腎臓の働きを調べる検査がありました。
普通は二つあるので50%50%で働いているようですが、このときの私の腎臓はひとつで80%の働きをしていたそうです。やがては100%になるように、またどんどん水分を摂ってくださいと言われました。
手術後だからそっとしておこうか、というのは素人考えのようです。

医学の進歩はめざましいですし、19年前の話ですから、今はいろんなことが随分変わっていると思います。
2年前友人が子宮筋腫の手術をしたとき、首の下の脊髄に針を刺して、常に痛み止めを注入している、というのを見て驚きました。
痛みはできることなら感じないほうがいい、というのがこのごろの医学なのだそうです。

by yumiyane | 2008-04-29 20:07 | Kidney(腎臓) | Trackback | Comments(4)
Commented by shinn-lily at 2008-04-29 23:09
先ほど読んで、また戻ってきました。
でもコメントができない、これがコメントです。
コメントではすまない内容です。
Commented by snowy_opal at 2008-04-30 01:03
大変な日々を過ごされたのですね。子供もいない私には、頭の中で想像する事も、実際に大変だった日々の万分の一も分からないような気がします。
私も二十年以上前ですが手術をして、脊髄に針を刺して常に痛み止めを注入しましたが、さっぱり効いてるとは思えないほど術後痛かったのを思い出しました~。
Commented by yumiyane at 2008-04-30 20:19
shinn-lilyさん、ちょっと重くなって来ました?
でも随分はしょってあるんですよ。
移植手術のために入院したときは、毎日つけた日記のようなものをwardでまとめてあります。
でもこのブログにそれをそのまま載せるのはちょっとためらわれます。
Commented by yumiyane at 2008-04-30 20:26
opalさん、20年前の手術でもそれ使われていたのですか。
痛み止めってすごく慎重に使われていましたから、その注入された薬も加減されていたんでしょうか。
大変なことはその人に対処できることしか起きてこないらしいです。
当時もそういう風に思うようにしました。
私にできるから起きているんだって、不遜だとは思いましたが。


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