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2010年 07月 16日

引かれるもの

引かれる、惹かれる、魅かれる。

どの言葉もあたっていそうで、的の少し周り。


早い話しが、この週末に私が訪れる場所、それは金比羅宮。
何故、そこに行くのか、という話。

物事に行きつくとき、ひとつの道からたどり着くときと、
気が付いたら、違う道からも同じところを目指していた、

そんなことってありませんか。


たとえば、今教わっているフェアアイルの編み物の先生の話。

小さい頃に着せてもらった、、、幼いながらにセーターを脱いだとき、
模様として表に出ていない糸が、裏で横に渡っているのを不思議なものを見つけたようで、、、、


と幼いころに偶然出会った編み込みのセーター。
その後音楽の道を志し、イギリスに留学をしてピアノの道を極めているころ、
またそのセーターを編む糸に出会います。
この糸と色の組み合わせの美しさに心ひかれ、
これが、小さい頃に心奪われたあのセーターを編む糸だったことに感動し、
セーターへの道へと導かれ、
今ではフェアアイルの第一人者として活躍中です。


引かれるもの_d0117481_0341273.jpg

私の話は、そんな極めるような話ではありませんが、
偶然が重なって、必然になって、何かが見つかればいいな、というそれくらいの話です。
ひとつ目の道
フランスはノルマンディにある、小さな礼拝堂に行った話は、フランス編で書きました。
そもそもそこに行くことになったのは、田窪恭治さんという方を知ったからです。
「りんごの礼拝堂」を再生した田窪さんが、次に手掛けていらっしゃるのが
香川県の金比羅宮にある、白書院の椿の絵。
この絵をいつかみたい!と思っていたら、礼拝堂に行った旅の、
ギメ美術館(パリ)で見ることができました。丁度金比羅宮の美術がパリに来ていたのです。

では、もう金比羅宮に行く必要はなくなったか

実は、私のボスのかみさんが丸亀の出身。

このあたりから、また金比羅宮が見え隠れしはじめました。

私の息子と、彼女の娘が同じ保育園に通った、という縁があって、私と彼女は古い友達です。


ここで、もうひとつ別の道のはなし。

丁度1年前、会社の女性を連れて箱根に行ったことがありました。
そのときみんなで行った成川美術館、そこで観たのが
牛尾武さんの日本画展――――司馬遼太郎さんの「空海の風景」に基づいて描かれた 
『空海の空と海』三部作。

牛尾さんの絵に触発されて、その後求めた司馬さんの「空海の風景」。


金比羅宮のある琴平町の、となりにある善通寺町は、なんと空海の生まれ故郷なのですね。


これは、もう行くしかないか、と出かけることになりました。

こうやって理屈を重ねて、偶然を必然にしていく、
これが私の生きる道。


引かれるもの_d0117481_0295053.jpg


by yumiyane | 2010-07-16 00:35 | 世の中(real world) | Trackback | Comments(17)
Commented by junko at 2010-07-16 04:44 x
Ciao yumiyaneさん
ありますよね
理屈ではなく、すべての事が一つの場所へとつながっている

行くっきゃありませんね^^
Commented by 行ける時 at 2010-07-16 10:55 x
潮目があって流れて行くんですね。アト、縁も塩胡椒が必要で・・・行ってらっしゃい!
Commented by ぐらんまさん at 2010-07-16 10:56 x
今、送ったコメ慌てん坊の私です。
Commented by kiyotayoki at 2010-07-16 12:21
フェアアイルの編み物の先生の話、素敵ですね。

なぜかひかれてしまうものに、僕も会いにいってみたいです。
Commented by anjuli at 2010-07-16 19:12
yumiyaneさんみたいに、ひとつひとつに意味をみつけて、すすんでいくと、大切なことを前に見過ごすことがないような気がします。

金比羅さまで、どんな感動と出会いがあるか、楽しみですね♪ そして、やっぱり うどんですか☆
Commented by yumiyane at 2010-07-16 21:12
:チャオJunkoさん、
Junkoさんもイタリア、ローマに到着なさったいろいろな経過があるのではないでしょうか。
またそのこと語ってくださいね。
はい、行ってみてきます。何かあるかもしれない。
Commented by yumiyane at 2010-07-16 21:15
:ぐらんまさん、こんにちは。あわてんぼうですか。
潮目、人生にはいろいろありますよね。
この歳になると、いくつあったか分からないくらい。
スパイスってことですね。それはいい出会いのことかな。
Commented by yumiyane at 2010-07-16 21:18
:kiyotayokiさん、フェアアイルの先生は、男性です。匠に男性が多いように、彼も編み物の匠だと思います。
kiyotaさんも、引かれるものいくつかお持ちではないでしょうか。
蔵も呼んでいますでしょう。なんで蔵に惹かれるか、そこになにかあるんでしょうね。
Commented by yumiyane at 2010-07-16 21:22
:anjuliさん、こんにちは。
人見知りといっても誰も信じてくれないですが、弱気と言っても信じてもらえないでしょうが、両方なんです。
意味を見つけるのも理論武装のひとつなんでしょうか。
anjuliさんみたいに、心ひろくゆったり生きたいですね。
四国の香川県なんて、あまり話題に登らないところですよね。私の故郷、島根県くらい、どこにあるか答えられる人も少ない県だと思いますよ。そこがひっかかるんで、何があるか見てきますね。
Commented by shinn-lily at 2010-07-16 22:08
そうなのね、ただ行くだけではなく、道をたどっていくわけですね。
楽しんで、行ってきてください。
私は、自分の感覚を試したくて、旅にでることもあります。
Commented by kanafr at 2010-07-17 04:57
yumiyaneさん 今晩は
この記事読んで、アラ?yumiyaneさんと私ってご縁があったのね!って思いました。
実は私の母は香川県の丸亀出身なんです。
母が亡くなった時、母が好きだった金毘羅に№2と行きました。
母の遺骨は東本願寺系列の丸亀のお寺にあるんです。
№2は、丸亀に行った時初めて交番を見たので、お巡りさんに頼んで一緒に記念撮影しました。
書いているうちに色んな事思い出しました。
わぁ、何だか今すぐ丸亀にに飛んでいきたい気持ちです。
楽しんできてくださいね。お写真楽しみにしています。
Commented by mai-obachan at 2010-07-18 06:20
気に留めずスルーすればそれまでのことが、
ちょっと立ち止まると、どんどん繋がって、深まって、必然の相をなしてくる!

そういうの、上手くいえませんが、いい!とてもいい!
Commented by yumiyane at 2010-07-19 23:07
:shinn-lilyさん、ありましたよ、いろいろ。
まだちょっとたくさんは語れない。もちょっと勉強しないと。
感覚を試すってどういうのだろう。
私は興味が解決する快感かな?
Commented by yumiyane at 2010-07-19 23:11
:kanafrさん、へえそうなんだ。丸亀なんですか。
ほんとに、気が付くとあれやこれや共通点とかみつかるんですよね。やっぱりね、って納得しますよね。
東本願寺系列の丸亀のお寺、名前が分かったら、お墓参りしてくるんだった。ああ、このコメント先に読んでおけばよかったです。丸亀にも行ったんですよ。
こんどお墓参りなさるとき、ご一緒させてください。
私ももう一度お会いしたい人ができましたので。
Commented by yumiyane at 2010-07-19 23:16
:maiさんこんにちは。心にひっかかることって、ときどきありませんか。
いいや、って思えばそれまでだけど、う?何かあるかも。って。
それを繋ぎとめていると、つながってくるんですよ。
まあ、人類はみな兄弟のはずだからね、でもすべてじゃなくて、何か磁力が働いて引きあうのが面白いんだろうね。事柄も。
Commented by miki3998 at 2010-07-20 11:26
金毘羅さんのお話がアップされていたので、もしかしたら・・・と思ってこちらも。 やはり田窪さんの話題が! 嬉しいです、まるで私も御一緒に行って来たような気になっています。(すいません。)
 次のブログも楽しみにお待ちしています。 
Commented by yumiyane at 2010-07-20 18:27
:miki3998さん、こんにちは。
四国は久しぶりでした。徳島に兄が居て、父が引き取られていたころはたびたび行きましたが。
今回田窪さんにはお会いできなかったけど、13日まではいらしてお仕事していらしたそうなんですが、周りの方とお話したり、神椿というカフェのタイルに焼いた椿の絵はたくさん見ました。
なんでも、もうじき東京で展覧会をなさるそうです。また情報が分かったらお知らせしますね。


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