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2016年 03月 22日

私のテニス

去年の4月14日に愛するくーちゃんが亡くなって、めそめそ状態だったとき
WOWOWを観ながらひたすら編み物をしていました。
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そんなとき、
「錦織圭 グランドスラム全試合見せます」というタイトルの番組が続きました。
2008年、彼が18歳の時、全米オープンで当時世界ランキング4位のダビド・フェレールにフルセットの末勝つのです。
そのころはまだユニクロとは提携してないので、adidasのだぶだぶのTシャツを着た圭くんが、勝利の瞬間コートに倒れ込んで、立ちあがってフェレールと握手したあと、コーチ陣のところに駆け寄ります。チームの面々に祝福されたあと、お母さんがコートに降りて来て彼を抱きしめるのです。14歳でアメリカに単身テニス留学させた母親の秘めた愛情が溢れ出ていました。

圭くん、頑張ってるな~ 
まだあどけなさの残る18歳の少年が、ちょっと舌足らずな感じで勝利の嬉しさを語るのを見て、私も頑張ろう!って励まされました。

ネットではユニクロが圭くん仕様のポロシャツを売り出していたので、買うか?

買ってどうする!?
着てどうする!?
それなら
 やる!?

丁度次の日、山陰中央新報の文化センター出雲教室に行くことになっていて、ネットで調べたらそこに硬式テニスの教室があることが分かりましたので、事務の方に尋ねました。
“明日教室がある日なので、体験教室なさいますか?”
“はい”

帰り道にスポーツショップに寄って、ラケットとテニスシューズ、ウエアを買って帰りました。昔々会社の慰安旅行で一度だけラケットは握ったことがあったけど全くの初心者。
2015年5月1日から、基本毎週土曜日朝9時から二時間のテニスレッスンが始まったのです。


ここで私が調べたテニスプロのことを少し書きますね。
男子のプロテニスはATP
女子はWTA という団体が世界をまとめています。
テニスに限らず大方のスポーツは世界選手権みたいに、世界を転々として勝負をしているのですね。
これは大変なことだと思います。
例えば男子プロテニスのATPはATPtourと言われ、ツアーって何?なのですがこれが世界中の主にアメリカヨーロッパなのですがあちこちで試合があるのですよ。
試合のランクに、下から
チャレンジャー 
250
500
1000(マスターズ) 
グランドスラム(4大大会)

とあって、ランキングのトップ10の選手は4つのグランドスラムは必須、そのほかのランクの最低でも12大会には出場しなくてはなりません。ということはひと月に二つ以上戦うことがあるのです。

グランドスラムは1月メルボルン、5月パリ、6月ウィンブルドン、8月ニューヨーク。
1000の大会はアジアでは10月の上海しかない。日本では10月に有明で500の大会があるのみ。
日本人のみならず東南アジア人には地理的に圧倒的不利な状況です。

私のテニス・・・は情報がどんどん広がっていくのです。

私が錦織圭くんに強い思い入れをするのは、彼が松江の出身というだけではなくなりました。
この日本で彼を育てるのではなく、世界に挑戦しうる才能を開花させる、ということを両親が決断なさったその親の愛情にも深く感動するからです。またそれに応える彼の努力も凄い。
13歳から14歳になろうとする男子、英語はまったく話せない。向こうに親戚がいるわけでもなく、場所はフロリダのブラデントンというところ、日本から直行便があるわけでもない。
きっと決断なさったときは、他人の力が強く働いていて、逸材という表現に抗うことが出来なかった、親と子という状況だけではなかったのでしょうね。

そうしてフロリダにあるIMGアカデミーというスポーツ訓練校みたいな学校に入って寮生活。17歳でプロに転向しました。(このあたりのことは、いくつかドキュメンタリー番組がYoutubeにあっったのを網羅しました)


このところプロテニス界は揺れています。

まず今年の初めごろ、八百長疑惑が取り沙汰されました。1月にメルボルンであった全豪オープンにも出場した選手の中にこの疑惑がかかった人がいたという記事も出ました。現在世界ランク一位のジョコビッチも若いころに持ちかけられたことがある、と発言したので信憑性が高いですね。

そして今月の初め
、ロシア国籍のマリア・シャラポアが全豪オープンのドーピング検査で陽性反応があったことを自ら記者会見を開いて報告しました。今年の1月から禁止薬物になったメルドニウムを日常的に摂取していて、禁止になったことを確認するのを怠ったというものです。受け取ったメールの添付書類が複雑過ぎて認識することが困難だったと言い訳してしまいました。
このメルドニウムはロシアでしか薬剤としては使われていない、というところにこの疑惑が残りました。先だっても陸上競技の選手において、ロシアが組織的にドーピング違反をしている実態がありましたからね。

さらに、先日アメリカの西海岸・インディアン・ウェルズで開かれた1000の大会で、トーナメントディレクター(大会の実質的構成者)が、女性蔑視発言、女子テニスは男子テニスの人気に便乗している、女子テニスはお飾り発言をしました。そしてまたウージニー・ブシャールとガルビネ・ムグルサは見た目でもプレー面でも非常に魅力的なスター候補・・・・・なんてことも言ったらしい。この二人の女子プレーヤーは美人なのです。
これにはセレナが怒りましたね。確かにセレナは吠えるとライオンみたいだし、コートを走るときにダンプカーみたいに見えることがありますが、世界ランク1位をずーーーっとキープしてるし、彼女の試合は満席になりますよ。
ここでジョコビッチが余計なことを言いました。確かにそのトーナメントディレクターの発言は差別的だし、彼女たちは自分たちの力で戦って今がある、というところまでは良かったが―男子の方が集客力があるので賞金はそれ相応にするべきだ~ などとも言ってしまいました。


ちなみに私はジョコビッチの試合があまり好きではありません。マレーの試合も好まない。ジョコは守ることにつけては神業的天才的なものを持っているし、ボールボーイや線審にもとても気を使っていて、審判の受けもいい。
マレーの守りも凄いものがある。ハアハア言って、もう僕ダメ~動けない~みたいに装って実はまだ余力があって追いついて返球しミスが少ない。でも相手が好プレーをしても絶対褒めない。それどころか大きなアクションをしてぶつくさぶつくさ言っている。うるさいのだ。

何故フェデラーが人気があるのか、この二人を見るとよくわかる。フェデラーは人に媚びたりしないし自分をひけらかしたりもしない。神業的プレーをするときもあれば凡ミスを重ねる時もある。でもいつもテニスを楽しんでいる。軽やかに舞うようにテニスをする。いい歳だから殆どの選手が年下だから、いつも優しく言葉を交わして握手をする。貴公子と呼ばれる所以である。

圭くんが尊敬しすぎて負けちゃったのもこういう彼をそばで見てきたからなんだろうね。
去年の11月のATPtourのファイナルで、1年間の獲得ポイント上位8人が参加できる大会に2年連続で出場した圭くんが、2015年の8月の全米オープンからのモヤモヤを吹っ飛ばしたフェデラーとの対戦は、圭くんのベストマッチの一つになったに違いありません。
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写真のニットは、今編みかけのものたち。

まだまだ書きたいことはあるけど、今日はこれくらいにしとこうかな。

長々おつきあい有難うございました。



追記: 数日経って、ジョコビッチが男子の方にたくさん金をよこせ発言を謝罪してきました。インディアンウェルズの決勝戦を終えたばかりの幸福感とアドレナリンのせいで不適切な表現をしてしまった・・・・・・というもの。
政治家もそうだけど、勢いで喋っても、心のどこかにある考えだから口をついて出てしまう。思ってもないことは言えないはずだから、思っても言わないほうがいいことの引き出しの鍵は自分で管理しなくちゃね。

by yumiyane | 2016-03-22 23:59 | 身の回りのこと(around me) | Trackback | Comments(8)
2016年 03月 05日

霧の朝

今朝の霧も凄かったですが
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先週の日曜日の朝も、濃い霧でした。
朝七時半、久しぶりに斐伊川土手に上がって、しばし霧の散策を楽しみました。
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Uターンしたばかりのころは、たびたび土手に上がって暮れゆく夕陽を飽くことなく眺めていましたね。
霧の中に浮かぶ故郷の景色はやはり美しかった。ウグイスも鳴きはじめていました。2月28日の朝でした。


アメリカで第88回アカデミー賞の授賞式もありました。
主演男優賞にレオナルド・ディカプリオが選ばれましたね。5度のノミネートということでやっとというところ。
レヴェナント・蘇りしもの・・・・観てないので内容は分かりませんが
彼が受賞に当たって語ったこと、映画関係者やこれまで彼を育ててくれた監督に感謝のスピーチを述べたあと

この作品では 人間と自然の関係が描かれました
2015年は史上もっとも気温が上がった年でした
雪を撮るのに地球の最南端へ行く必要がありました
気候変動は現実のものです
人類に迫る もっとも身近な脅威への対応を
一致団結して行わねばなりません
汚染を生む大企業ではなく 人類のために動く指導者を支持するのです
世界中の先住民の方々や 何十億もの恵まれない人々
未来の子供たち そして政治の欲に声をかき消けされた人々のためです
この素晴らしい賞をありがとう
この地球も 今夜の賞も当然のものとは思いません

(WOWOWの訳から)

お金を稼ぐのはおれが一番だあ! と声高に叫ぶ共和党の支持を勝ち取りたい大統領候補
この人が共和党で一番人気なのに閉口したメッセージなのだなと思いました。

衣装デザイン賞を獲得した「マッドマックス怒りのデスロード」のジェニー・ビーバンも、このままだと本当にマッドマックスの世界になっちゃうよ! と言っていました。

1年に1度の映画の祭典ですが、今年のアカデミー賞はメッセージ性が強かったような。それは、ノミネートされた中に黒人が一人も含まれていなかったことにありました。
司会者は黒人コメディアンのロック・スミスせめて司会者だけでも、ということなのか!?
ところが今のアカデミー協会の会長は初の黒人女性。シェリル・ブーン・アイザックス氏は登壇し、遺憾の意を述べていましたね。
2年連続で監督賞を受賞したメキシコ人のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督も・・・肌の色の違いは髪の色の違いと同じくらい・・・とスピーチで言っていました。
日本人は髪の色は黒かこげ茶、やっぱり違うよなと思うけど歳をとればみんな白髪になってそうなれば一緒だわ、と変なところに感心しましたね。


経済が最優先されているアメリカで、映画業界も例外ではないけれど、魂に響き心をゆさぶる映画は不動のもの。
もう何回観たか分からなくなるくらいの「追憶」(1973年)をまた先日WOWOWで観ました。最初観たときはバーバラ・ストライザンドの鼻の大きさばかりが気になって、ロバート・レッドフォードとは合わないわ、なんてことばかり。でも二度三度観るうちに、時代背景が分かって来て、あの自由な国のリベラルな映画業界にも赤狩りなんてことが起きていて、主義を曲げられない主人公ケイティ(バーバラ)が段々愛おしくなってくるのです。

現代のこの日本でも、先日自民党の政調会長が怖い発言をしました。
政治的公平性を欠く放送を繰り返したと判断した際に、放送法4条違反を理由に放送局に停波を命じる可能性があると
クローズアップ現代の国谷さんや報道ステーションの古館さんが3月いっぱいで降板することになったのは、この圧力に屈したのですか? 各放送局さん!
テレビはマスメディアですが、今やチャンネルも数えきれないほど。観る人は自分の判断でチャンネルを選べます。メディアは中立でなくてはならないし、時の権力に媚びてはなりません。
頑張れテレビ人。


もっとも身近な脅威への対応・・・とレオも言いました。
未来の子へ 人も自然も健全な世の中になりますように、ひとりひとりが身の回りのことからね

ということで
先日編んだグラニースクエアのモチーフを繋いだベストが、3番目のMちゃんにぴったりでした。
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手作りの暖かさ 
届いたね。





by yumiyane | 2016-03-05 22:44 | にっと(knit) | Trackback | Comments(10)