カテゴリ:美術館へ行こう(museum)
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2012年 05月 03日
日本橋というところ
GW後半の初日はあいにくの雨。各地で洪水注意報が出ていました。
このところの異常な気象、被害が少なかったことを祈ります。

私はと言えば、姉に誘われて日本橋へ出かけました。

北斎展です。

北斎展と言えば、数年前上野の国立博物館で大々的に行われましたね。あれが2005年だったということ。
あれからもう7年も経つのですか。

今回の北斎展は、ハワイはホノルル美術館からの提供作品のみ。
2005年に行われた時には一枚もこちらからは出展されていないのですが、実に10,000点の北斎がこちらにはあるのだそうで、驚きです。
何故?
それはある収集家の存在なのですね。

ジェームス・A・ミッチェナー
ミュージカル「南太平洋」の作者であり、いくつかの本の執筆も手掛けた方。
第二次大戦の際日本を訪れ、浮世絵に出会って心を奪われとにかく収集を始めた、というようなことが書かれていました。


作品は、前期と後期で作品が多少入れ替わるようです。
麓で稲妻が光っている富士や、花にたわむれる鳥の図などは、後期のようです。

見るのに丁度いいくらいの数。飽きなくて疲れないくらいの。
だから後半にもまた来ようかな、と思わせる。
そんな北斎展でした。

この美術館には初めて来ました。
三井の本館7階にあるのですが、この建物は重厚なたたずまい。
エレベーターは、矢印で階を知らせてくれるもの。

通路には金庫の入り口後も残ったりしています。

中は改装され、とってもスペイシーです。

それほど混雑していなくて、充分作品を観ることができ、
いい展覧会だったわ、と三井を後にしました。

お昼時、向かいのCOREDOもいいけれど、やっぱり日本橋に来たらしまね館。
併設の「主水」でわりご蕎麦を食べたい!と入りましたが、蕎麦は13時半からの提供ということで断念。
まだ30分はゆうにありましたから。
姉は海鮮がいな丼・・・¥1,400

私は高菜がいな丼・・・¥850

がいな・・・というのは出雲弁で 頑丈なとかでかいとか。

ごはんに、しらす・海苔・高菜漬け・三つ葉・玉子焼きなどがふんだんに乗っていておいしかったです。
最初はそのまま混ぜて、後では出しで、お茶漬け風にしていただくことも出来ます。

となりのしまね館でまたあごだしや出雲蕎麦や、出雲特有のお菓子・豆板糖を買いました。

日本橋の仕上げは三越です。
知りませんでしたね。もう何回も日本橋三越には来ていたと思うのですが、本館の1階に行ったことがなかったのでしょうね。

こんな吉祥天がいらしたなんて。

まだまだ知らないところだらけの日本橋です。





三陸海産再生プロジェクト
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by yumiyane | 2012-05-03 23:45 | 美術館へ行こう(museum) | Trackback | Comments(16)
2012年 03月 23日
二つの展覧会
junkoさんに教えてもらった『再生』という展覧会。

カナダ大使館の 高円宮ギャラリーで、期間が26日まで延長されたようなので、今日小雨の降る中行ってきました。

4階までエスカレーターで上がって、ギャラリーは地下2階まで降りるのですね。


会場にはどなたもいらっしゃらなくて、ひとりでゆっくり鑑賞しました。

「再生:3.11後の日本に捧げるアート」展が開かれています。
この展覧会は日本在住のカナダ人アーティスト、ロビン・ヘザー・キャンベルとニナ・ハノジェヴァー・ウェラーの発案で実現しました。彼女たちは2011年3月11日の東日本大震災の折に日本にいました。長年日本に住む2人は、地震、津波、放射能の恐怖に苦しむ人々を見て、自分たちに何ができるかを友人たちと話し合う中で、アートを通して日本人を勇気づけたいという思いにかられました。そこで、日本に住んだことがあったり、日本のアートに影響を受けたカナダのアーティストに声をかけ、自分たちの日本への思いを表現したアート作品を募りました。その結果、若手からベテランまで20名のアーティストによる作品展が開催されることとなりました。・・・・・カナダ大使館のHPより

東日本大震災を受けて、20名のアーティストがそのために出品した作品です。

メッセージは有難く、目頭が熱くなってきます。

今年はまだ咲いていませんが、このキャンバスにはとても美しい桜が咲いています。


ひとつづづ作品を観て行くうちに、思い出したものがあって。

この前の休日に読んだ新聞で知った、福島の子供たちが描いた絵の展覧会に行きました。
『3月11日の あ の ね』 というタイトルの展覧会は、相馬市で避難している子供たちに、絵の具を提供している取り組みがあって、ある程度まとまったのでこれからは各地で催されるようです。

その子どもたちの絵が、今日ギャラリーで見た絵と共通するようなものがあって、私の独断と偏見なのでしょうが。。。
福島


カナダ

福島の子供たちの絵に、こんな風にコラージュされて、木の茂りの中に子どもたちが舞ったり、波が舞ったりするものがたくさんありました。

また
カナダ


相馬市のこども


こちらは色がとっても良かった相馬市の子どもの絵。

この展覧会は、29日まで
新宿のカタログハウス本社の隣、全労災ホール/スペース・ゼロ で開かれています。



カナダ



ここまで書いて、睡魔に襲われたため、どうしても書きたかったこと、
翌日追記します。

福井県の大飯原発。
ストレステストの一次検査が終了して、再稼働という言葉が現実味を帯びてきたということ。
原子力安全委員会委員長がイエスともノーとも言えない状況。
考えてください。
一番初めに日本に原子力発電が建設される、というとき、ノーベル化学賞の湯川さんでさえ、原子力委員会を離脱したのです。
委員長がノーと言っても、政治家がイエスと言って今日の原発の姿があります。

60年前、広島と長崎に原爆が落とされ、どれだけの国民が被爆し、つらくて重い病を抱えて生きて来たのか。
60余年後、福島の原発が自然災害をきっかけに事故を起こし、放射能をまき散らすことになって、またしても東北から関東一円の人が被ばくすることになりました。

安全な運用とか、日本人の高い技術を持ってとか
感情でものを言ってはいけないとか
都知事の石原さんが言いました。

使いたいだけの電気を使い、物を消費し使い捨て、そしてまたいつかどこかで誰かが放射能の被害を浴びる。
そんなことを続けていてはいけない、と思うのです。
そして、やっぱり私たちは感情を大切に生きています。
人間ですから。

日本人の高い技術力があれば、福島第一原発の事故をさっさと収拾して欲しい。
今日も、福島県浪江町の人たちが、町ごと引っ越さなければならない苦渋の決断をしていることを知りました。

そういうことを、世の中の発展・進歩のためには誰かがいつも犠牲になるんだよ、って
原発推進派の人は思っているのでしょうか。

事故が起きなくても、使用済み核燃料の処理が一番の問題。
今の人間の知恵では、世界中の誰もこの問題を解決出来ないという事実。

そんな犠牲も欲しくないし、あまりに多くの問題を抱える原発は、やめたほうがいい
と、少しでも思ったなら
声を大にして隣人と話してほしい。
小さな声がやがてうねりとなって、届かない人の心にも届くかもしれない。

戦後、日本人は努力しました。
おかげで便利で楽しい暮らしを得ることができました。
でも、原発は間違っていましたね。

科学者の先生方、ノーならきちんとノーと言ってくださいませんか。








by yumiyane | 2012-03-23 23:58 | 美術館へ行こう(museum) | Trackback | Comments(14)
2011年 09月 19日
根津美術館というところ
表参道と青山通りの交差点を南に降りていくと、青山墓地から骨董通りに向かう道と交差します。
その角にあるのが根津美術館。

表参道から六本木に抜けるのに、その横の道をタクシーが頻繁に使います。
私も何度もこのあたりは通ったことがあるのに、会社が表参道に引っ越してから19年間、
一度も訪れたことがありませんでした。


去年の6月、ローマからJunkoさんが帰国されて、久子さんの語りを聞く会を新宿御苑で催されたとき、shinn-lilyさんに誘われて行きました。
そこでお会いしたのがチェイルさんとデコさん。

今回何故か表参道のランチにお誘いすることになって、それならイベントとして根津美術館に行きませんかということになりました。
さすが、お二人は既にご存知の場所。でも最近改築されてからは初めてということで、私の企画もなんとか面目を、、、。

会社の近くに出来た新しいイタリアンでランチをしながら、たっぷり2時間おしゃべりをしたあと美術館へ向かいました。

青山のこんな都心にこんな場所があるとは!
まず外観からは想像できない、
正門じゃなく交差点付近からの入り口から正面へのいざない。



ただ、この中に入るのに1200円が必要。トイレにいくのもミュジアムショップに行くのもとにかくお金が必要なのです。シニア割引してくださーい。

お迎えしてくださるのはこの方。

弥勒菩薩立象、ガンダーラ美術。西方のヘレニズムあるいはグレコ・ローマの影響、とあります。
おひげを蓄えたなかなかのいいお顔です。

他のものも、HPで見たときはもっと小さいものかと思いましたが、なかなか迫力があります。
いいものがありますね。


丁度日本の名刀展、というのをやっていました。
刀にはそんなに興味はありませんでしたが、せっかくだから、と見学。
写真は禁止でしたが、何故か一枚。

正宗作の短刀、大黒正宗です。「作が付く在銘作はこれ一点しかない」そうです。
圧倒的に男性の方が、ほれぼれとガラスにへばりついて、それぞれの名刀をご覧になっていたのが印象的でした。


そして、お庭に

青山のこんなところにこんな自然があるとは。。。
まずはここが紛れもなく南青山であるという証拠。with 六本木ヒルズです。


HPからの抜粋:
根津美術館は、東武鉄道の社長などを務めた実業家・初代根津嘉一郎(1860~1940)が蒐集した日本・東洋の古美術品コレクションを保存し、展示するためにつくられた美術館です。

嘉一郎さんは、お茶にいそしまれるようになられた、ということから美術品の収集が始まったようです。
そして、お庭がこのような素晴らしい景観であることもうなずけます。


庭のあちこちに仏像や、石像が挨拶してくれます。




なだらかな階段を下りて行くと

ああ、やっぱり信じられない、こんな場所があるなんて。
水面に映った木立なのですが、見ていると何がなんだか、、、今自分がどこに居るのかさえも分からなくなりそうでした。


NEZUCAFE というカフェがありましたので、カウンターに座って庭を眺めながら、私は抹茶ラテを頂きました。
いつまでもそこに座って、ぼそぼそとおしゃべりをしていたかったのですが、
会社からの電話で現実に戻され、美術館を後にするのでした。

こういうのを白日夢というのでしょうか。


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by yumiyane | 2011-09-19 11:33 | 美術館へ行こう(museum) | Trackback | Comments(22)
2011年 08月 21日
埼玉県立美術館
今日は、梅雨のような雨模様。少し肌寒い美術館日和!?

京浜東北線、北浦和にある

埼玉県立美術館に

エル・アナツイのアフリカ 展を見に行きました。


テキスタイルの仕事に関わっている友人から
「絶対観に行って~ 見ないと後悔するよ!!」
というメールが来たら、行かない訳にはいきません。

栃木の小山にいる友人を誘って、丁度中間点にある北浦和に出かけました。
だいたい、北浦和という駅があることを初めて知りましたが、
南浦和→浦和→北浦和 と続いて、このあたり、約束するときには気を付けなければなりません。また、北浦和、というマイナーな感じでも京浜東北線の快速は停まることを記しておきます。


面白かった!

美術館の入り口、冒頭に書かれた ごあいさつ の文の一部です

ガーナ生まれでナイジェリア在住の彫刻家エル・アナツイ(1944-)は、近年、リカーやビールの瓶のふた、あるいはシールといった廃品を使い、優美でスケールの大きな織物を織りあげることで知られています。
すでにヴェネチア・ビエンナーレにも二度招かれ、また作品も主だった博物館、美術館に収蔵されるなど、いまやアフリカのみならず、世界的にもめざましい活躍を見せています。
しかしながら、アフリカのアーティストをとりまく環境には複雑なものがあります。たとえば、アートワールドにおける彼らの居場所は、しばしば博物館と美術館の間で宙づりになっているのです


これだ。
アフリカ美術というと、プリミティブなもの、として、それこそ博物館入りしてしまいます。
そこにあるアーティスティックなものは、宗教上に使われたものとか、慣習的に使用されたもの、としての歴史的遺物・物体とみなされることが多かった、ということなんでしょうね。
しかし、
今回の展覧会では、エル・アナツイの彫刻を、美術と文化人類学の双方の視点から語る努力をしたのだそうです。
文化人類学、なるほど
彼の作品は、今や世界中の美術館が所蔵しているそうなのですが、私にはやはり文化人類学的視点から見る方が、ずっと彼の作品を理解しやすいような気がしました。

会場では、彼へのインタビューが、いくつかの項目に編集され、あちこちのモニターから流れています。

その、リカーやビールの蓋をいくつもいくつも集めてつなぎ合わせたカーテンのようなもの、というより緞帳。

膨大な廃品回収はどうしてやったの?
これを彼はどうやって切って繋げたの?
と ? が湧きおこります。
しかし、そのあとのビデオで分かりました。
この壜の蓋をつなぎ合わせるのは、彼の工房に何人かの手下がやってきて、ハンカチくらいの大きさのものをいくつか作って置いていくのです。それは彼の指示による時もあれば、勝手に作るときもあるようです。

アナツイはそれを色と素材を巧みに構成して、巨大な壁画を作るのですね。

近寄ると確かにビンの蓋だったり、缶の蓋だったり、でも遠くから眺めるとなんて美しい。
そして、ものすごいエネルギーを感じます。
ガーナで生まれ、ナイジェリアで暮らしている彼は、一時イギリスに居ましたが、結局活動の場としてはアフリカを選んだということ。
今日、初めて彼を知って、ちょっとかじっただけだけど、
生活の中で使われていた道具としての木を使った彫刻、私はこれをとても美しいと思いました。
共謀者たち、と題されています

会場内は撮影禁止だったので、買ってきたカタログから写真をもらいました。

入口に突然ある木の彫刻 「あてどなき宿命の旅路」と題されています。

光に照らされたこれらを見ていると、もともと臼だった木の固まりが、人の姿に見えてきます。
カタログの説明にもありましたが、これが、薪を集める女性の姿なのだそうです。そしてまた、右側の倒れた木たちは、果たして生活に疲れて死んでいった人の姿なのでしょう。


文化人類学的な見方、それはその膨大な廃品回収のビンの蓋、カタログにもありましたが、欧米の飲食文化に覆い尽くされたアフリカの現状、そのリサイクルの蓋やシールを繰り返し使うことによって出来る文様が、アフリカにもともと根付いている染め、また織り物の文化を、カバーして余りあるアルミの緞帳を作り出しているところにあります。つまり、欧米文化に侵されていると見えても、根底には根強いアフリカの文化が息づいているのを見ることが出来る、という感想を持ったのです。
彼の伝えたいアフリカの現実、それをまぶしいくらい美しいとアートと思って見ました。
まさしくこの展覧会の主宰の思う壺にはまったわけです。


エル・アナツイのアフリカ 展
今月28日まで
埼玉県立美術館で行われています。



by yumiyane | 2011-08-21 23:00 | 美術館へ行こう(museum) | Trackback | Comments(10)
2011年 07月 09日
久しぶりのミュジアム
V編み物教室でしか買えない糸があって、この3月からお友達になったMikiさんに頼んでいたものを受け取りました。
市ヶ谷でお会いするなら、ここにご一緒しませんか?ということで
「パウル・クレー おわらないアトリエ」を観に行きました。

7月31日まで、東京国立近代美術館今月いっぱい、土日は夜八時まで開館しています。

作品は4つ制作プロセスの説明風に分けてあって
1、写して/塗って/写して
2、切って/回して/貼って
3、切って/分けて/貼って
4、おもて/うら/おもて

となっています。何のことか分からないですよね。
まあとにかく、彼がコラージュするように、自分の作品をいろいろ工夫しながら制作していった、ということで、その技法に着目して作品を陳列しました、ということです。
1883年から1940年までを生きた彼の作品において、絵画の中でいかに工夫が出来るかの試行錯誤を見ることができます。

やっぱり表題の「花ひらいて」の色がよかったですね。
二人で、これ編み込みに出来るよね、と さすが編み物友達。

たーくさん作品があって、少々疲れました。

そこで、予定していた早めの夕食を 「アクア」 ですることにしました。
ここはクィーンアリスの姉妹店で、美術館に併設されています。
ここのテラス席がいいんですよ。
今日の5時過ぎはさすがに暑かったので、とりあえず食事は中でしました。

私はお昼にバナナ一本しか食べてなかったので、
白身魚のカレー風味チーズ焼き、1000円と

オーブンで焼いたフランスパン、250円に
アフターコーヒー250円を。

しばらくすると日が落ちて、テラスがいい感じ。
食後のティータイムは、お店の方にお願いして、テラスに移りました。

私の横顔に似てるなあって今思いましたMikiさんとは、S先生のフェア・アイルのクラスで知り合いました。
私と違って(?)純粋にS先生の作品に感動してこの4月からのクラスで3年目。
その間に制作したものはもう8点にも及びますが、自分のために編んだものはひとつもない、今編んでいるセーターは自分で着たい、のだそうです。それはとてもきれいな作品を編みあげるのですよ。
集中力が違うのだと思います。
これはMikiの作品だね、と自分が居なくなったあとでも残るものを大切に作りたい、のだそうです。

私も頑張らなくちゃ。

たっぷりと日が暮れるまでおしゃべりをして、閉館間際にまたミュジアムグッズを買って、
美術館を出ました。

少し散歩して、二重橋前まで歩きました。


このあたりは、以前に比べて随分暗くなったなあと実感です。
ビルディングの灯りが消えているせいでしょうか、

お濠を一周するランナーが、次から次へと走っているのですが、暗くてぶつかりそうになります。

夜は暗いものです。
夜が暗いことを忘れてはいけません。


by yumiyane | 2011-07-09 23:13 | 美術館へ行こう(museum) | Trackback | Comments(12)
2010年 12月 05日
消えた記事 京都府京都文化博物館
先日消えてしまった記事は、この展覧会に行ったというものでした。
その日に書くことに意味があったのは、この展覧会が5日で終わってしまうからです。

ナポリ・宮廷と美-カポディモンテ美術館展
上野の西洋美術館でやっていたときには行けなかったのが、丁度京都に居るときにやっていたので、姉と一緒に出かけました。


美術館へ行こう!というカテゴリを作ったのは、
何かの折に、日本人の美術館へ行く割合が、先進国では一番低いという数字がある、ようなことを見たからです。

最近の博物館の面白さは以前とは比べ物にならない、と思うのです。
直近では、福岡の市立博物館が面白かったけど、時間がなかったので駆け足でした。もう一度行ってみたいものです。
また、太宰府にも大きな博物館がありました。次回はここにも行かなきゃです。

ただ、一度にあまりにもたくさんの美術品を観るため、あとで思い出そうとしてもなかなか、ということがよくあります。

そのカポディモンテ美術館で印象に残った絵は、絵葉書を買ったのでまとめてご覧いただくことにしますが、
               ↓ アンテア

                                     ↑ マグダラのマリア
これらの絵以外に何があったか、カタログを見れば一目瞭然なのでしょうが、最近はこれを買うのをやめました。
印象に残らない絵のことを大きさの分からないカタログで見てもしょうがないか、と思う訳です。


実際、
たとえば国立西洋美術館に初めて行った時、松方コレクションを観ました。その中での
クールベの「波」

ルーブル美術館に初めて行った時。
ダヴィッドの「ナポレオンの戴冠」

大英博物館
ロゼッタストーン

メトロポリタン美術館
オセアニアの美術

MOMA
ロングセラーの椅子

ミラノ ブレラ美術館
ラファエロ 「マリアの結婚」

バルセロナ ピカソ美術館
ピカソ 「鳩」の連作 「王女マルガリータ」の連作

と、
ひとつの美術館で、ひとつの作品くらいしか思い出せないということは一体どういうことなんだ!
こんなことなら、あの ミロのヴィーナス のように、
ひとつの作品を観るためだけに、延々と列を作って並ぶほうが理に適っている、というものだ!


と、
消えた記事と全く違う脈絡になってしまった今日の記事。

カポディモンテ美術館展で、
ティツアーノの「マグダラのマリア」を観たことは、あの豊かな髪に香油をつけて、キリストの足を拭いた、といわれている彼女を初めて認識した絵として、その実物を観ることができたのは幸運でした。


と、
ここまで書いて送信ボタンを押したら、
『パラメタ』が正しくありません 

といって、また全部の記事が消えてしまいました。
ああ、この美術展のことを書くことを、あの美女 アンテア が許さないとでも言うのでしょうか。


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by yumiyane | 2010-12-05 23:51 | 美術館へ行こう(museum) | Trackback | Comments(14)
2010年 11月 29日
東京新国立美術館 ゴッホ展
地下鉄千代田線の乃木坂駅から直結しているし、都営大江戸線からも歩いてすぐの、比較的アクセスのよいところにある美術館です。
設計は黒川紀章と日本設計。2007年1月開館。

初めてここに来たのは、2007年4月から7月まで開かれた『モネ展』のときでした。

森の中の美術館、というのがコンセプトのひとつだったそうですから、
テラスからの眺めは、とっても癒されました。


今日も、ゴッホ展を見終わって、さっそくこのテラスで沈む夕陽を眺めます。


木々は紅葉していて、落ち葉がテラスを飾ります。



今日は、午後2時に友達と待ち合わせました。
ゴッホのような企画展は、休日は相当な混雑が予想されました。
ただ、午前中に入る人が一応見終わる時間と、遅めの昼食をとるころ?を考え
この時間に入って様子を見る、というつもりでした。

さすがに混んでいましたが、入口はすんなり入れました。
イアホンガイドが飛ぶように売れていて、ガイドされている絵の前は山のような人だかり。
そんな時はやりすごして、人の少ない所の絵を見ながら、様子で少し戻ったりして、ほぼ全部の絵を見ることができました。

今日見た絵の中で、気持ちの良かった絵のひとつ。

『ヒバリの飛び立つ麦畑』

線描で描くようになって、南仏アルルに移って、絵ががらりと明るく変わるころに描かれたものです。

こんな風に明るい絵を描き続けていけたら、そばにいつも誰かいてくれたら、
そんなに若い命を自分で断つこともなかったのではないのかなあ。

会場を出てみたら、入場制限のすごい列が出来ていて、
やっぱり読みが当たったと、
沈む行く夕陽を見ながら、さっき買った絵葉書を眺めながら思いました。。



by yumiyane | 2010-11-29 22:07 | 美術館へ行こう(museum) | Trackback | Comments(14)
2010年 10月 11日
世田谷美術館~桜新町
スイスの小都市、ヴィンタトゥールはスイスだけに、多くのお金持ちが多く、美術品の収集がかねてから行われてきた らしい。

その収集品を展示する「ザ・コレクション・ヴィンタートゥール」の最終日だったので、午前中に世田谷美術館に行って見ました。

なるほど、個人の収集が元になっているためか、比較的小ぶりの絵が多かったかな。
そのせいか、これまでの名前の知れた画家の作品より、あまり聞いたことのなかった画家の作品のほうが新鮮でした。
名前をもう忘れてしまいましたが、スイスのナビ派の画家の、海辺の舟の絵が一番好きだったかな。
今回は葉書も買わなかったので、手元にチケットの半券以外何も残っていません。
素朴派と言われているルソーが好きなのですが、今日は2枚。花の絵と巨大な赤ん坊の絵がありました。


美術館のグッズショップの脇を下へ降りると、フリースペースがあります。

お弁当でも持ってきて、ここでしばらく時間を潰してもいい気分だったのになあ。

少し公園を歩いて、北の端から出てバスで帰ろうかと考えました。

また9月に戻ったのではないか、と思えるような暑い日でしたが、

花水木の実は赤々と成っていました。


印象派の画家が面くらってしまいそうな、くっきりした秋の陽でした。


用賀駅行きのバスに乗って、関東中央病院の手前で降りて歩きました。

家が近くなってきたとき、小さな小さな公園を見つけました。
以前は、誰の所有かもよく分からない雑木のはえた一角でした。

こんな近くにこんなに可愛いところがいつ出来たの?


ここは、たしか Looking through というカフェが隣にあったはず。


ところが、ルッキングスルーではなくて、Raw Cafe
というお店に変わってしまっていました。

お昼をまだ食べていなかったので、早速入ってみます。

アルバイトの女性が言うには、
4年前に前のカフェは売りに出されたのだそうです。大きな大きな犬が2匹、いつもお店の前に座っていました。


830円だったかな。
トルティーヤに野菜とハムがたくさん乗っていて、くるっと巻いて食べました。おいしかった!

次のお休みの日、何にもなければ、9時から開いている公園に来て読書とか編み物とかで過ごして、
隣でお昼をいただく。

なんか いいぞ。
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by yumiyane | 2010-10-11 20:51 | 美術館へ行こう(museum) | Trackback | Comments(18)
2010年 05月 23日
宇都宮美術館
ラーメンの次は餃子、ということで?、宇都宮に行ってきました。

目的は「小倉遊亀展」。


プサンの休日さんが、小倉遊亀さんの「浴女」について書かれたとき、

“小倉遊亀っていいよね、あの赤い富士だっけ” と、片岡球子さんとごっちゃ。
つまり、小倉遊亀さんについて何もしらないのではないか、ということに気が付きました。

宇都宮美術館で没後10周年展をやっていることが分かったので、久しぶりに小山に住む、V編み物教室時代の仲良しさんを誘って、一緒に行くことにしました。




桜新町を9時20分に出て、大宮からひと駅新幹線を使って宇都宮に着いたのが10時58分。
美術館は、駅からバスで20分ちょっと、帝京大学近くの高台だけど、林を切り開いたようなところにありました。


着いたところで腹ごしらえと、まずはレストランへ。

ここでなんと2時間かけてお昼を食べました。
久しぶりだったのと、新しい編み方を教わったの、と情報交換。

ひと目おきに色の出る編み方。

裏も使えてリバーシブルになるわね。。。



そろそろ行きましょうかと、展覧会に向かいました。
最初に小倉さんの経歴が自身で語られるビデオを観ました。
105歳で亡くなられるまで、精力的に創作活動をなさった素直で芯のある、尊敬すべき女性でした。


日本画の、いわゆる日本画の構図の絵がいくつかあったあと、私が学生時代に傾倒した、あるフランス人画家の作風に近い気配がしてきました。

3人の子供と一緒に描かれた母、その家族の絵を観て確信しました。
マティスだ。
彼女はマティスが好きだったに違いない!
この家族の絵の写真は、ネット上どこにも公開されていないし、セットになっている絵葉書を買ったのですがそこにも無いのです


3枚の絵ハガキの下にあるのはMatisseの絵です。金魚の赤いのと、小倉さんの赤いピーマンが重なって。。。
日本画の作法をはみ出さないぎりぎりのところで、どんどん新しいことに挑んでいるのがとても新鮮で、上品なエネルギーを感じました。
やはり、マティスの影響も受けたと記してありました。

余韻を楽しみたくて、またさきほどのレストランに、お茶を飲みに。

窓ガラスを通して見る林の緑が豊かです。

ケーキのセットをいただきました。

このおいしかったロールケーキとお茶のセットが二人で1050円だったとは。
駅から片道400円のバス代払っても、お茶だけ飲みに行くのもいいです。




せっかくの宇都宮ですから

by yumiyane | 2010-05-23 23:46 | 美術館へ行こう(museum) | Trackback | Comments(8)
2010年 04月 30日
岩立フォークテキスタイルミュジアム 自由が丘
自由が丘の、駅を降りて広場の突き当たりを右に曲がって、まっすぐ行ったあたりにアンナミラーズがあって、
丁度その向かいあたりにあるビルの3階。

ホームページで、地図を頭に入れました。
秋葉原に用があって、4時半までには自由が丘のその建物に着けるはず、と計算していました。

ところが、自由が丘のそのあたりに、アンナミラーズがありません。
おかしいなあ、とぐるぐる回ったあと、あるお店の呼び込みをしている方に、
「このあたりにアンナミラーズはありませんか?」
「?アンナミラーズですか?」
と、全くわからない様子。
すると、そこを通りかかった子連れのお母さんが、
「今は無くなったけど、あの角を左に曲がった先にありましたよ。」
と親切に教えていただきました。

なるほど、やっぱり、頭に入れておいたあたりの右側に、地味ーに看板がありました。
岩立フォーク テキスタイル ミュージアム

四時半は過ぎていましたが、あやうくセーフでした。

ビルの3階のひと部屋に、そのコレクションはありました。
パキスタン、インド、アフガニスタン、などなど。
刺繍を凝らした、衣装と御嫁入り道具としての布。

おばあさんは、孫娘が産まれると、その刺繍にとりかかる

というくだりが、胸をトンと打ちました。
その刺繍は、それは手の込んだものです。当時貴重だった絹糸を、まるで織ってあるように布に刺していきます。
1枚の布が、まるで違う種類の布になって、、、。
いったい、これ1枚仕上げるのに何年かかったのでしょう。

そうかあ、私も大チビがお嫁に行くときに、何か持たせるものを作ってやれるのかな。

友人のK子さんがキュレーターになっているので、細かい説明を受けることができました。

この展示は5月1日までです。入場は16時半までに、ということ。

↑ 写真は入場券です。¥300

くれぐれもアンナミラーズを探さないようにお願いします。目印にはなりませんから。


もし、もう明日じゃあ行けないわ、とおっしゃる方、
13日から同じ場所で、今度は
更紗
の展示が予定されています。
こちらもお見逃しなく。


by yumiyane | 2010-04-30 19:10 | 美術館へ行こう(museum) | Trackback | Comments(4)