2008年 10月 15日

旅の支度 ある日

ある日曜日の午前中、いつものように編み物などしながら、NHKの「ふるさと発」という、地方局が作った番組のアーカイブスを観ていました。

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四国は金毘羅さんの敷地内、白書院とよばれる建物の壁画を、宮司の友人の芸術家が、椿の絵を描き始めた、というドキュメンタリーでした。

そのアーティストは田窪恭治さん。
その彼を説明するのに流された映像に、心を奪われてしまいました。

ある種前衛芸術家だった彼が、フランスはノルマンディーの田舎の村にある礼拝堂を修復するということに、夫人と3人の子供を連れて移り住み、10年かかって成し遂げたという10分くらいの映像でした。
その映像のあと、彼は白書院と呼ばれる書院の白壁に、何の絵を描こうかと逡巡し、遂には金毘羅宮に咲いている椿を描きはじめたというものでした。

このアーティストについて全く知らなかった私は、すぐネットで調べ、このノルマンディーの小さな村の礼拝堂の修復について書かれた「林檎の礼拝堂」の本を求めました。


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この本は、「1993年2月から1996年8月までの4年間にわたり、雑誌「草月」誌上に、礼拝堂の再生作業と同時並行で連載されてきた、私自身により現場からの制作レポートと今年同誌6月号に掲載された1章で構成されています」とあります。

“ちっとも知らなかった!”
これが第一印象でした。
世の中で知らないことなんて山のようにあるのに、私にはこのことをちっとも知らなかったことが、何故かとてもとても悔しかったのです。

そして、
この本を読んでもうひとつ大変驚いたことがありました。
それは、彼が礼拝堂の壁画を描くのにあたって、参考に訪れた場所のことです。

彼はフランス国内の三つの場所に出かけています。
ひとつは
南仏コート・ダ・ジュールにある、ヴァンスのロザリオの礼拝堂

ひとつは
アルザスとブルゴーニュの境にある、ロンシャンのル・コルビジュの礼拝堂

そして
南西部にある、ラスコーの洞窟です。

もうお分かりいただけたでしょうか。
この三箇所とも、私はこの数年で訪れていたところだったからです。



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つづく

by yumiyane | 2008-10-15 23:57 | にっと(knit) | Trackback(1) | Comments(6)
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Tracked from 暮らしのエッセンス   .. at 2008-10-16 00:47
タイトル : 暗闇と灯り
   風が強い日の夜は その音をBGMにしてゆったり本でも読もう。 明かりはできるだけスポットだけにして 暗闇を楽しむ。 高台からの眺めも、昼間と違ってそれぞれの灯りが色とりどりのドロップスに見えてくる。  そんなときあの歌を思い出した。   昔 泣き虫神様が     朝やけ見て泣いて  夕焼け見て泣いて   真っ赤な涙が ポローン ポロン   黄色い涙が  ポローン ポロン   それが世界中に 広まって   今ではドロップス     子供が舐めます ペロンペロン   大人...... more
Commented by miki3998 at 2008-10-16 00:51
『林檎の礼拝堂』と言う本は7年前に読みました。 今年の2月にまた読みたくなって、ブログにも載せました。 お花の生徒さんにお話ししましたら、この6月にいらしてくださって、お写真や絵ハガキをお土産にくださったんですよ。 金毘羅さんの椿の絵も、ぜひ行って見たいと思っています。 行きたいところがいっぱい、人生は短いから、早くしなくちゃ!ですね。
 トラックバック、いただきました。よろしくお願いします。
Commented by ぐらんまさん at 2008-10-16 09:25 x
やっとラスコーの洞窟に近づきましたね。ず~と ”つづき”を待ってました。(10月10日の)
Commented by yumiyane at 2008-10-16 23:38
:mikiさん、7年前にお読みでしたか。私は去年見つけました。お友達で、既にいらした方がいらっしゃるのですね。
今月から来月にかけて、田窪さんと行くルーブルの旅、でオプションでファレーズに行くツアーが組まれているようです。ルーブルに金毘羅宮の丸山応挙が出展されているためのようです。田窪さんと行くなんてそれ以上のことはないでしょうけど、日程が合わずそれは出来ませんでした。
椿書院、私も是非行く場所としてしるし付いていますよ。
Commented by yumiyane at 2008-10-17 12:53
:ぐらんまさん、こんにちは。ラスコーの洞窟、興味ありますか?
フランス南西部の旅は、ビデオを回していてスチルの写真が少ないのです。おまけに洞窟の中は撮影一切禁止。葉書や本の写真しかないのですが、語りたいことはたくさんあります。
つづき で少し書きますね。
Commented at 2008-10-22 15:16
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by yumiyane at 2008-10-22 15:22
鍵コメさんへ、
これはこれで取っておいてもよろしいでしょうか。
こちらこそ、これからもよろしくお願いします。


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