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2010年 11月 14日

神戸 黄砂の日

新幹線で新神戸に着いて、歩いて行ける所に 北野町があります。
そこには、異人館というものがたくさんあって、坂のあちこちにチケット売り場があります。
ひとつだといくらで、三つ回るとお得だから、このチケットを買ったほうがいいです。
どのかたもそうおっしゃって、最後に・・・ですう↗ というあのちょっと語尾があがる言い方。
私の編み物の先生が神戸の方で、よくこの ○○ですう↗ とおっしゃるのを思い出しました。

しかし、この日の最初の目的地は「うろこの家」そのあとは、ギャラリー北野坂、よってそのチケットは求めません。

そして、想像以上の上り坂を登ったところにあるその建物に着いて、眺めのいいはずの美術館の3階から見た景色は、
神戸 黄砂の日_d0117481_21453779.jpg

黄砂です。
こうやって世界は砂漠化していくのか、と不安になります。
日本人で、中国の植林に尽力している人たちが大勢いらっしゃるそうですが、
この時期だけに、西の国から飛来するものをどうやって振り払ったらいいのでしょうね。


神戸 黄砂の日_d0117481_21471665.jpg

うろこの家の庭は見えても、美しく広がる神戸の港も霞みの向こう。
それだけはとっても残念なことでした。
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北野町は坂の町。
それはそれは急な坂の連続で、運転のへたな人は、車で行かない方がいい、第一入れないです。特にイタリア館とか、オーストリア館とかデンマーク館あたりは、冬になって凍ったら歩けないと思う。
少し下がって来たメインストリートの北野坂でさえこんな感じ ↓。
神戸 黄砂の日_d0117481_22103812.jpg



神戸では、明治のころ、開港する条件として作られた居留地があったのだそうです。
今でも地名として残っているのですね。
それは、山陽本線の南、大丸デパートから港にかけての一帯です。
地下鉄の駅名 ↓
神戸 黄砂の日_d0117481_21591287.jpg


その平らなところではなく、山の手の北野町に出来た異人館街。
きっと当時は、日々暮らす部屋の窓から、港に出入りする船が見えたので、そんな
眺めのいい家に住みたかったのでしょうね。






うろこの家はもともと居留外国人のための貸家だったようですが、ドイツ人のハリヤーさんが長く暮らされたので、ハリヤー邸とも言うそうです。
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何故 うろこの家 かというと、その外壁に打ちつけられている石のスレートがうろこのようだからです。
神戸 黄砂の日_d0117481_22363195.jpg


左側の建物は美術館になっていて、コレクションが展示されています。
神戸 黄砂の日_d0117481_22424331.jpg

その中に、私の好きなマチスの絵が一枚ありました。
神戸 黄砂の日_d0117481_22384195.jpg

これは初めて見る絵でした。
欲しいなあ。


神戸の町レポート
続きます。

by yumiyane | 2010-11-14 22:47 | 旅(travel) | Trackback | Comments(12)
Commented by rorie_blog at 2010-11-14 23:13
もうお帰りだったのですね、せっかくの高台なのに黄砂に遮られるとは、でもこういう霞んだ光景も滅多に見られない(ポジティブすぎかな?)かもしれません。うろこの館中には入ったことがないので新鮮です。わたしが坂が坂がとしつこく言っていたのを思い出されたのでは(笑)
わたしのあまり知らない神戸、楽しみにしています♪
Commented by yumiyane at 2010-11-14 23:36
:rorie_blogさん、こんにちは。
もう帰ってきちゃいました。まだまだ見どころたくさんある神戸です。地震の爪あとなんて全然感じられませんね。
あの大変な時期をどうやって乗り越えられたのだろうと、一人ひとりに聞いてみたいような聞いちゃいけないような。
rorieさんの写真には、もっと鮮明な景色がありますよね。お天気も今ひとつだったので、ちょっと残念。でも雨はなかったので良かったです。また近いうちに日帰りでも行きたいと思いました。
Commented by kanafr at 2010-11-15 00:43
神戸は地震にあったところなのに、ここは被害はなかったんですね。
黄砂ってこんなに凄いものなんですね。
黄砂って説明がなかったら上海のようなスモッグかしらと思ってしまったでしょう。
隙間から静かに入り込む黄砂、健康似も悪いですよね。
木が育つのに時間がかかるのに、中国はレアメタルでバンバン掘り返しているのでいくら植林しても追い付かないのかもしれませんね。
Commented by shinn-lily at 2010-11-15 10:29
旅から旅へ、そして旅
楽しいことが続いていますね。
神戸は未知の場所、いつか行ってみたいですね・・・写真を見ていると。

では伊東屋で・・・早く着いたら、一応到着メールします。



Commented by kiyotayoki at 2010-11-15 18:30
僕も同じ頃、神戸と似たような坂の町・長崎に行っていたんですが、黄砂のおかげで景観のほうは全くもってさっぱりでした(^_^;)
以前は春だけだった黄砂がこの時期に飛来するようになったのは、大陸で雪が降らず、重しがないため風で土埃が飛んで行ってしまうんだそうですね。
雪が降らないというのも、やっぱり環境の変化のせいなんでしょうけど(@_@;)。
Commented by irihinidefune at 2010-11-15 20:36
お帰りなさい~
私も夏に神戸に行ったのですが暑さと、地図がわかりにくくて
数時間でギブアップしたんです。
中華街に行ったのですが、
季節を選んでこの街並みを歩いてみたくなりました。
「~ですぅ↗」ってきいてみたいですぅ↗(笑)

黄砂アレルギーで春ごろになると咳ぜんそくになります。
困ったもんです。
Commented by rumikoh at 2010-11-15 23:08 x
娘が大学院のとき神戸大震災に合いました。地震前に異人館ではここは地震がないので お皿など壁に飾れますと案内していたとか、、、
しかし 震災で異人館の お皿が割れたと聞いたような記憶があります。娘の下宿のそばの石塀が 下宿とは反対側に倒れたので 娘の下宿は半壊で済みました。しかし 大家さんも下宿人の娘も半壊の補助金が同額でした。大学で避難生活後 線路沿いに歩き最初に開通した電車に乗って帰京したのでした。震災直後、被災地を取材するヘリコプターの振動さえ恐ろしかったようです。娘が震災で心に受けたストレスからの回復に随分時間がかかりました。
Commented by yumiyane at 2010-11-15 23:20
:kanafrさん、こんにちは。
いえいえ、このあたりも地震の被害にはあっているようですよ。
神戸の町にはもうそんな片鱗はないのですが、それでもところどころに空き地があって、駐車場とかになっているらしいですが、そこは再建のめどがまだ立っていないところだとか。地震のあったことを知らない人にはそんなことは微塵もわからないくらいの復興です。
聞いた話では、黄砂のことを中国人に文句を言ったら、あれはモンゴルのせいだ、と言うそうです。片方ではモンゴルを中国だと主張するそうですから、そういう国なんだと思ってかからないと、ですね。
Commented by yumiyane at 2010-11-15 23:36
:kiyotayokiさん、長崎にいらしたのですね。長崎はもっと中国に近いから、黄砂も濃かったのでしょうか。
グラバー邸からの港の眺めは、ではさっぱりだったのですね。
あ~る晴れた~日、窓~より見れば~、海に煙たち~て~、あのー懐かしき~、ですよね。
雪が降らなくなってやっぱり砂漠化しているのですね。カザフスタンにあったアラル海も水がなくなりましたしね。
Commented by yumiyane at 2010-11-15 23:38
:shinn-lilyさん、今年の旅はこれくらいかな、と思っています。
あとは、身の周りのことにちょっと気を使って今年を締めようと。
いろいろお付き合いいただき有難うございます。
Commented by yumiyane at 2010-11-16 00:17
:irihinidefuneさん、福岡はやっぱり中国に近いからね。
私も出雲育ちですが、私が居たころは春のある風の強い日しか言いませんでした。去年は東京にも激しくやって来ました。
ぜんそくは大変ですね。マスクが離せない。
神戸の北野町のあの坂は、夏はちょっと厳しいものがありますね。港方面は横浜の雰囲気にとっても近かったです。
季節を変えてまたチャレンジしてみてくださいね。この季節は黄砂がなければ良かったですう↗
Commented by yumiyane at 2010-11-16 00:21
:rumikohさん、こんにちは。
そうなんですか、お嬢さんあのとき神戸にいらしたのですか、それはご心配でしたねえ。電車もしばらく止まっていて、大変な様子が後から伝わってきました。
町はすっかり復興していましたが、人の心に染みた怖さは何かの折に甦るんでしょうね。
やっぱり、土地の方に地震のことは聞けませんでしたね。


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