2010年 08月 14日
お盆に帰省するのは久しぶりのことでした。 出雲で暮らしていたころには、13日の夕方、きびがらを焚いて迎え火をしました。 「じいさん、ばあさんこの灯りでござっしゃい」 父の掛け声と一緒に声をかけたものです。 ↑写真は、いとこの子ちーちゃんが撮ってくれました。 私の実家は出雲にありましたが、お墓はそこから車で1時間ほど山の中にある、仁多郡奥出雲町亀嵩にある父の実家にあります。 亀嵩の父の実家は、訳あって10数年空家になっていました。 それが、昨年の暮れからいとこが戻り、今年の春からはいとこの次男一家も名古屋から戻ってきて、賑やかな家が甦っています。 裏庭の蔵の前の畑には、なす、きゅうり、枝豆、トマト、インゲン豆、すいか、かぼちゃ、ねぎ、などなどがたわわに成っていました。 小さい頃から亀嵩にあがる楽しみのひとつ、田舎の煮物も、お嫁さんに受け継がれています。ほとんどが畑で収穫されたもの。きゅうりもトマトもじゃがいももとーーってもおいしゅうございました。 子どものいる風景はしあわせの風景です。 お墓はきれいにお掃除されていました。 母は父より23年も早く逝ってしまいましたが、懐かしく思う気持ちは同じです。 3時半には山を下りて、出雲市内に向かいました。夕方から高校3年の同窓会に参加するためです。 今朝、一番の飛行機で東京に戻りました。 さすがの強行スケジュールに、午後から4時間のお昼寝をしました。 夢に母が出てきました。 出雲の、今はなくなってしまいましたが、 私の実家でした。 一人でお留守番をしていました。 夕方になったので、戸締りをしていましたら、足音が聞こえて、母が入って来ました。 「おかえり、ご飯まだでしょ、一緒に食べない?」 と私が声をかけました。 母が返事をするかしないか、のところで 夢は終わりました。 きっとお墓参りしたからだわ。
by yumiyane
| 2010-08-14 23:55
| 出雲(home town)
|
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Comments(16)
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cocomerita at 2010-08-15 08:17
Ciao yumiyaneさん
素敵なお墓ですね 竹林に囲まれて、気持ちよさそう キチンと手入れされたお墓は、湿った怖さがありませんよね うちのお墓もそうです それから、この食卓 帰郷。という感じがして、うらやましい お帰りなさいと迎えてくれる人と場所があるってことは いつも何か心の中に一抹の安心感を伝えてくれますよね お母様、会いに来てくれたのですね よかったね 私も、こちらで細々と迎えキャンドル そして簡単なお食事とワインでお迎えしました
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shinn-lily at 2010-08-15 08:30
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hanamamann at 2010-08-15 09:16
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miriyun at 2010-08-15 09:31
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kiyotayoki at 2010-08-15 12:07
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yumiyane at 2010-08-15 22:33
:cocomeritaさん、こんにちは。キャンドルでお迎えされたのですね。遠く離れても迷わず行けますね。
うちのお墓は裏山のてっぺんにあるので、そこだけ明るいのです。周りは鬱蒼としています。 いとこが帰って来てくれて、ほんとうに嬉しいです。お墓も守ってもらえますし、私たちも帰る拠り所ができましたし。 一番会いたい人は母なので、夢でも嬉しいですよ。
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yumiyane at 2010-08-15 22:34
:shinn-lilyさん、一人で行きましたよ。
最終便で行って、次に日丸一日いろいろして、翌日の1便で帰ってきました。ちょっときつかったですね、同窓会で夜更かししたから。 いついきましょうかね。
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yumiyane at 2010-08-15 22:36
:hanamamannさん、ほんとによかったです。家が生き返っていました。茶室の隣はいとこの仕事場、畑の隣に小さな家を建てて、そこは次男の仕事場。子どもたちの声が響いて、活気があります。一気に6人人口が増えて町の人たちも喜んでいるそうです。
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yumiyane at 2010-08-15 22:39
:miriyunさん、ほんとにここは過疎の町ですが、6人人口が増えたのです。
砂の器の舞台にもなりました。お地蔵さまの並ぶ場所はロケにも使われたそうです。私の祖父も松本清張さんに取材協力したのですよ。
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yumiyane at 2010-08-15 22:42
:kiyotayokiさん、さすが、蔵に目が行きましたね。
先日家紋の話になって、うちの家紋がついていたので写真を撮りました。 お盆に帰るのは混むし、チケットも高いしいやなのですが、今回はマイレージで帰りました。なので、希望の時間が取れなかったのです。でも、その時期に帰ると懐かしい顔に会うこともできるし、町が活気づいてちょっと嬉しくなりますよ。
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irihinidefune at 2010-08-15 23:29
yumiyaneさんがお母さんに会いにきてくれたから
お母様も夢に出てきてくれたのでしょうねー 「砂の器」の舞台になった街なんですね!映画は観ましたから どんなシーンかなぁ… 私の家は養子養子の分家なので、あまり親戚とのつながりがないのです。帰省…親戚が集まる…実は少ないのです。 だからでしょうか、ミョーに家族は結束固い(笑) 夏休みの帰省…私にはこの経験はありませんが、きっと このご馳走のように、あったかいものなんでしょうね。
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yumiyane at 2010-08-16 00:19
:irihinidefuneさん、こんにちは。
そうですね、嬉しかったです。久しぶりでした。 レンタカーを運転しながら、懐かしい歌なんか歌って、ひとりで盛り上がっていましたから。 砂の器、東北の亀田じゃなくて、島根の亀嵩だ、ということになって刑事が訪ねます。主人公を育てた警察官の話を、村の長老に聞きに行くのですが、それが私の祖父がモデルなんです。桐原老人で、最初の映画では笠智衆さんが演じていましたよ。 家族の絆はいろいろですね。irihiさんはご両親と結びつきがとっても強いと感じます。 大宰府、楽しみです。
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irihinidefune at 2010-08-16 09:02
ふたたびコメントさせていただきます!
「砂の器」そのヴァージョンしか見たことないんで だんだん鮮明になってきました。 丹波哲郎と森田健作と、加藤なんとかという人…のやつです。 「宿命」の入ったサントラをもらって、その後映画を見たのですが… おじい様が笠智衆!うわーーー 島根…興味が出てきました。そういえば、来週お友達が出雲に行くと 行ってました。 だんだんと、私の点と線…つながってきてます。
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デコ
at 2010-08-16 16:52
x
素敵なお里帰りだったようですね。亀嵩松本清張さんの小説の舞台の場所ですね。笠智衆さんは好きな俳優さんでした。優しい笑顔の方でしたね。私の93歳になる叔母ががよく言います。夢でも(私の亡き母)芳さんに会えるのは嬉しいよと私も本当にそう思いました。(3泊4日)私も故郷で先祖を迎えました。
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yumiyane at 2010-08-16 18:51
:irihinidefuneさん、そうそう、加藤剛ですね。
じいはあんな感じでした。めがねかけたら似てます。清張さんのサイン入り初版本も、写真も飾ってありましたね。 お友達、出雲のどこにいらっしゃるのでしょうか。出雲大社、いいですよ。irihiniさんもいらっしゃるときは、気のある岩でお願いしてくださいね。 そうそう、私もいろんな点がつながってきていますよ。
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yumiyane at 2010-08-16 18:54
:デコさん、こんにちは。
デコさんの故郷はどちらなんでしょう。 私が笠智衆さんを好きなのは、きっとこの映画のせいですが、あの枯れてるけどやさしさの塊みたいなのがいい感じですね。 誰でも母は恋しいものだと思います。 最近のもろもろは、どこでどう間違ってしまうのか。自分が一番大切、になってきてしまっているんですね。 |
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