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2010年 05月 23日

宇都宮美術館

ラーメンの次は餃子、ということで?、宇都宮に行ってきました。

目的は「小倉遊亀展」。
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プサンの休日さんが、小倉遊亀さんの「浴女」について書かれたとき、

“小倉遊亀っていいよね、あの赤い富士だっけ” と、片岡球子さんとごっちゃ。
つまり、小倉遊亀さんについて何もしらないのではないか、ということに気が付きました。

宇都宮美術館で没後10周年展をやっていることが分かったので、久しぶりに小山に住む、V編み物教室時代の仲良しさんを誘って、一緒に行くことにしました。

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桜新町を9時20分に出て、大宮からひと駅新幹線を使って宇都宮に着いたのが10時58分。
美術館は、駅からバスで20分ちょっと、帝京大学近くの高台だけど、林を切り開いたようなところにありました。


着いたところで腹ごしらえと、まずはレストランへ。
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ここでなんと2時間かけてお昼を食べました。
久しぶりだったのと、新しい編み方を教わったの、と情報交換。

ひと目おきに色の出る編み方。
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裏も使えてリバーシブルになるわね。。。
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そろそろ行きましょうかと、展覧会に向かいました。
最初に小倉さんの経歴が自身で語られるビデオを観ました。
105歳で亡くなられるまで、精力的に創作活動をなさった素直で芯のある、尊敬すべき女性でした。


日本画の、いわゆる日本画の構図の絵がいくつかあったあと、私が学生時代に傾倒した、あるフランス人画家の作風に近い気配がしてきました。

3人の子供と一緒に描かれた母、その家族の絵を観て確信しました。
マティスだ。
彼女はマティスが好きだったに違いない!
この家族の絵の写真は、ネット上どこにも公開されていないし、セットになっている絵葉書を買ったのですがそこにも無いのです

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3枚の絵ハガキの下にあるのはMatisseの絵です。金魚の赤いのと、小倉さんの赤いピーマンが重なって。。。
日本画の作法をはみ出さないぎりぎりのところで、どんどん新しいことに挑んでいるのがとても新鮮で、上品なエネルギーを感じました。
やはり、マティスの影響も受けたと記してありました。

余韻を楽しみたくて、またさきほどのレストランに、お茶を飲みに。
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窓ガラスを通して見る林の緑が豊かです。

ケーキのセットをいただきました。
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このおいしかったロールケーキとお茶のセットが二人で1050円だったとは。
駅から片道400円のバス代払っても、お茶だけ飲みに行くのもいいです。






帰りの駅で買ったものは
やはり餃子でした。
それと、日光のたまり漬け。
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家に帰って焼いたもの。
おいしくいただきました。

今日も盛りだくさんな“美術館へ行こう!” 
でした。

by yumiyane | 2010-05-23 23:46 | 美術館へ行こう(museum) | Trackback | Comments(8)
Commented by mai-obachan at 2010-05-24 01:23
行動力抜群!
思い立ったが吉日ですね。
とても充実した1日だったことが伝わってきます。

小倉遊亀と同時代の画家で、私の育った町出身の画家で萬鉄五郎がいるのですが、彼もまたマチスの影響を受けているんですよね。マチス・ショックですね。斬新だったんですね。

宇都宮はやっぱり餃子ですよね!
餃子好きにはたまりません~。
最近のyumiyaneさんのブログはおいしい物ばっかり出てきて危険!
Commented by irihinidefune at 2010-05-24 14:13
まあーーーーっ!
早速観に行かれたのですねー!!!
国立近代美術館も「欲女」しかいないので
たくさんの作品に囲まれたいです
>日本画の作法をはみださないギリギリのところで表現
ほんと、そんな感じですね
この作品を見たときの衝撃をいまだに覚えています。
これ?日本画?って感じでした。

マチスの影響を受けていたのですね
私も学生の頃はマチスの作品が好きでした^^(今も)
小倉遊亀さんの作品は、
マチスやそのマチスが若かりし頃影響を受けたというゴーギャンの
作品にも色こそ違えど似ているような気がします。

小倉遊亀さん。生き方も素敵ですよね
落ち着いてるのに斬新!
あこがれの人です

小倉遊亀さんも好きですが、
私、この方の作品も好きなんです。
http://www.peggehopper.com/
ゴーギャンに影響されてるのは私かな(笑)
Commented by shinn-lily at 2010-05-24 17:38
宇都宮といえば、kさんにすごくおいしいステーキをご馳走になったこと、
娘がよく買ってきてくれた餃子
食べ物のことばかり、
娘は栃木に転勤中、あまりに寒くて大変だったので、どうもあまり
文化的な印象がなかったのですが、こんないい美術館があったのですね。
少し、イメージが変わりました。
最近日本画がすっと入ってくるようになりました。
言われてみると、本当にマチスの影響が感じられますね。
私もマチスが好きで、みんなの気持ちをひく魅力、言葉にはうまく表現できません。
Commented by anjuli at 2010-05-24 20:46
宇都宮美術館、とても洗練された建物なんですね^^ レストランの開口からのお庭の緑がとても美しいです。小倉遊亀さんに関して、まったく知識がありませんでした。女性でしかも長命な方だったのですね。
私もマティス大好きです。ニースに行った時に、念願のマティス美術館をたずねることができて、感動しました。カードいっぱい買っちゃいました。Jazzシリーズや線画もいいですよね。 遊亀さんの作品も興味がでてきました。明治生まれの日本女性のが描くモダンな感覚ももった作品を見てみたいです。
フランスのこの頃の芸術家は日本の浮世絵に影響され、そして、その作風に日本の芸術家も影響を受けたり、おもしろいですね^^
宇都宮餃子って駅でも売っているんですね~!さすが。美味しそうです♪
Commented by yumiyane at 2010-05-24 23:31
:mai-obachannさんこんにちは。
思い立ったが吉日、腰の軽さが取り柄です。
萬鉄五郎さん、私は好きです。あそこまで女体を醜く書かなくてもと最初は思いましたが、だんだん愛すべき女体に変わっていきました。
岩手なんですね。山もよく描かれましたね。
マティスも最初は、模範学生のような絵を描いていました。フォービズムといわれたグル―プに入ってから自由になったのですね。
薄塗りなところもすごく解放感があったのではないかと思われます。
maiさん餃子好きですか、餃子はやっぱり手前で作るのが一番です。
これもおいしかったですが、皮から手作りのがおいしいね。スペインでは皮からつくるんでしょう。
Commented by yumiyane at 2010-05-24 23:42
:irihinidefuneさん、ええ、早速行かせてもらいました。30日までとありましたから。東京にはしばらく来ないようですからね。
でも、もう「浴女」はありませんでした。一足遅かった。残念っ。
遊亀さんの絵、もちろんマティスの作風ありましたが、ずっと繊細でした。計算された構図が見事です。
マティスの構図は、それまでの写実性を無視というかわざと壊して平面に挑戦している図ですから、影響力は大だったでしょう。
小倉さんの経歴を初めて知りましたが、当時の文壇の大御所と渡り合って、立派な女性だったのですね。30歳年上の方と43歳で結婚なさってことも驚きでした。
ペギーさんというのでしょうか、ハワイに暮らしていらっしゃる方の絵、見る人を幸せにしてくれますね。私はやっぱり見て嬉しくなるような絵でないとと思っています。
irihiniさんのアンテナたくさんキャッチしてますね。
Commented by yumiyane at 2010-05-24 23:46
:shinn-lilyさん、栃木で食べ物連想するの幸せですよ。
今日、会社の人で栃木出身者と話しましたが、栃木にはおいしいものが全くない!と嘆いていました。栃木の人においしいものは?と聞くとファミレスの味と答えるそうです、ほんとかな。
機会があったら、小倉さんの絵、生で見てくださいね。女性だからなのか、びんびん伝わってきますよ。
Commented by yumiyane at 2010-05-24 23:52
:anjuliさん、こんにちは。機会があったら小倉さんの絵ご覧になってくださいね。院展の会員でいらしたから、どこかでは前にも観ているはずですが、こうして企画展でたくさんの作品を観る機会があってよかったなあと思いました。
若いころは油のなぐり描きの力強さが良かったころもありましたが、日本画の計算された、繊細な筆致がこのごろはいいなあと。
マティス美術館に行かれましたか。私はヴァンスのロザリオの礼拝堂で涙が出ました。
あのころ、今のようにインターネットもなかったので、何かの機会に絵が行き来して、みんなに影響を与え合ったのですね。拒絶しないで受け入れ合ったのはやはりアーティスト達ですね。


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